皆さん、飛行機を操縦するパイロットは、主に何処を見ているか?ご存知ですか?
外を見ている?操縦席機内を見ている?計器を見ている? 一体パイロットは何を見て操縦しているのでしょうか・・・?
航空機の飛ばし方には、基本的な大前提が幾つか存在しますが、この何処を見るか? の答えが、小さな飛行機でも、大きな飛行機も同じ基準であり、世界共通の最も重要なルールの一つとも言えます。 この統一された基本ルールにより、世界中の飛行機は安全に飛んでいるのです。 本来飛行機は、目視で飛ぶ事を基本とし、それを専門用語では、有視界飛行方式による飛行と言います。
パイロットは、自身の肉眼で地上、雲、水平線を常に視認・確認しながら、その視覚が捉える外界の情報(空間認識)を得て、それらを機内の各種計器類とクロスチエックしながら、常に機体の姿勢をコントロールします。勿論、外界の見張りも行います。(他機との空中衝突防止)基本的に、車の運転と同じです。
意外と思われるかも知れませんが、航空機はライト兄弟の時代より、一貫して目で見る管理、目からの情報を最大限駆使し飛んできました。勿論現代では、その目からの情報を補う、様々な便利な計器やシステムがパイロットをサポートしますが、基本の原理原則は対して変わらなく、目からの情報を非常に大切にしています。
答えは、目視=有視界飛行で飛ぶ場合には、細かい気象のルールはありますが、基本的に外の情報が入らないと飛行出来ません。分かり易く言うと、一般的に雲の中は基本真っ白で外が見えないので、有視界飛行は出来ません。 有視界飛行で飛ぶ場合には、絶対に雲に入らず、雲を避けてとびます。又雲に入る事は、航空法で禁止されています。 では、夜間は外が見えないから?飛べないの?との疑問が? 基本飛行機を有視界方式で飛ばす場合には、夜間飛行は得意ではありませんが、殊の外夜でも街の明かりや月明りで、地上や外の状況が分かります。昼間ほどではありませんが、夜間でもある程度の視界が確保出来れば飛行出来ます。 ナイトフライトです。
そして、最大の特徴として有視界飛行方式で飛ぶ場合には、航空法で飛行の制限や禁止されているエリアを除き、基本どこを飛んでも構いません。一定のルールはありますが、好きな所を好きな様に飛べるのが有視界飛行方式の最大のメリットでもあります。
又天気の悪い時は、有視界飛行方式とは別に、一切の外界情報に頼らず、機内の計器類の情報だけを基、地上の管制官からの指示に従い飛ぶルールを、一般的に計器飛行方式による飛行を言います。
この計器飛行に関するお話は、又別の機会に致しましょう。
皆さんも、是非一度、SKY TREKでの有視界飛行で、自由な空のフライトを体験してみませんか? 好きな場所を自由に飛ぶ醍醐味を是非ご堪能下さい。